怒り、その前に

 子供たちの理不尽な振る舞いに対して、カーッ!と怒りが沸き起こりそうなとき、「今、悲しいんだよね」って自分に問うと、しゅーっと怒り玉が鎮まる。それで、子供に、「今、そういうことされて私は悲しい」と伝えると、子供は「わかった。ごめんなさい」と言ってくれるのね!なんというビフォーアフターだろうか。
 子供が、私の言ったことが気に食わなくて、返事をしない、言うことを聞かない、わざと違うことをやる、などが、いくつかあったんだけど。

 「お母さん、返事をしてくれないから、とても悲しい」って、えーんえーんって泣いたの、私。

 涙がいっぱい出た。

 ついこの前まで、「返事をしなさいいいっっっ!」って怒鳴り散らしてた。 
 

 無視されて腹が立ったんじゃない、蔑ろにされて悲しかったんだ、と思って、いろんなことがわかって、えーんえーんって泣いた。

 返事をしなかった子供は、近寄ってきて涙を拭いてくれて、「ごめんなさい…」と。

 そして、本人が何に腹を立ててそういう態度だったのかを話してくれた。

 子供同士の争いもあったけど、お互いの気持ちを考えるように、ちょっと手伝ったら、それぞれが怒りすぎずに譲り合えたり、謝れたり、できてた。

 

 「仲良くしなさい!」「思いやりをもちなさい!」って、言ってもムダで、仲良くできるように気持ちを調えてあげられたらいいんだな、きっと。