感情の蓋

 感情に蓋をしない、と決めた途端、娘が、大爆発。数ヶ月ぶりの超爆発。

 私は、髪の毛を食いちぎられて抜けたし、蹴られて壁に頭をぶつけたし、皮膚も何ヵ所か噛まれて内出血起こした。

 でも、だからこそ、これだけの怒りを彼女が溜め込んでいたことが可哀想だし、きついけど、出してくれてよかったと思う。思うしかない。

 夫にも、あなたが抱えている何か、異常なもの、見ないように蓋をしてるものがあるよ、と指摘できた。

 「そうなんだろうなぁ…」と言っていた。

 きっと、見ないようにすることで何とか生き延びてきたのに、でも、そのままではダメなのね。

 深い深い傷に、膿に、メスを入れられるだろうか、私たち。